母屋に隣接した別棟として計画された。
建物は開放的なテラス・パーゴラから、居室〜水まわりへ、奥に行くにつれてプライベートな領域となる配置をとり、生活スタイルの変化に柔軟に対応するよう配慮した。
使用した材料は、施主、設計者、施工者が、この住宅に合うものが見つかるまで、探し続ける体制で挑んだ。
木や石、ガラスなどの材料が、光や風、水の移ろいに呼応して見せる表情を、一日のなかで、一年のなかで、十年のなかでその変化を楽しめる住まいとなること。これが選択の基準であった。
一方、工事はほとんど全ての木工事をひとりの大工の手により、一年以上の歳月を掛けてなされた。
丁寧に家をつくることは、その先にある長い生活の基本である。
建築面積 110.26?
構造 木造1階建(ベタ基礎)