ご実家の隣の、限られた敷地に建つ住まいです。
『建物ひとつで生活のすべてを満たすのではなく、
既存の母屋と合わせて初めて「暮らし」が成立するような住まいとする』
一般的な二世帯住宅とは異なり、
程よく距離感を保ちつつも豊かな関係性を築いていけるよう、
通常の住まいとは異なる工夫をたくさん凝らしました。
たとえば、この住まいにはいわゆる「玄関」がありません。
ご両親が住む母屋とのつながりを考えると、
玄関ドアでの世帯間の行き来はあまり気持ちの良いものではありません。
そこで、今回は大きなガラス引き戸を設け、
ここを住まいの入り口として機能させることにしました。
シンプルな住まいがゆえに、既存の母屋があって初めてこの住まいが活きる。
そんなお互いの建物(暮らし)が、素敵な関係で共存できるよう想いを込めて作りました。
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