2012年まで住んでいた自邸です。
都内のマンションの一室を最小限のリノベーションをして生活することを考えました。
小割りにされてた部屋の間仕切りを取り払い、造作天井はベットスペースだけにして、鉄筋コンクリートの柱や梁、壁などを現しにして、必要な家具や棚を片側の壁の一面にキッチンと合わせて集約しました。
ワンルームをカーテンで仕切り、夜だけベットルームにしたり、洗面脱衣所を耐水性のあるエナメルのカーテンを使い使う時だけ囲っています。
結果、柔らかい境界による桜の木を前にして、大らかで最大限のリノベーションになりました。
設計担当:納谷学
施工会社:スタジオ グリッド 小堀裕之、添田亮
塗装業社:マリコペイント 鞠子昭敏
床面積:62.38㎡(18.87坪)
①大きなワンルーム
もともと2DKだったマンションの間仕切りを取り払い、大きなワンルームにしました。
②最小限の工事
なるべく仕上げを減らして工事費を抑え、全く違う部屋になるように最大限の効果を得られるように計画しました。
③カーテンで仕切る
寝室と脱衣所は、使う時だけカーテンで仕切り、普段はオープンにして大きな空間として使えるようにしました。
小さな部屋だったので、細かく部屋を間仕切ると圧迫感があって息が詰まりそうでした。
間仕切るのは、トイレと浴室。
それ以外を全てオープンにして、大きなワンルームにしました。
解体したら、コンクリートがはらんでいたり、ジャンカが出てきました。
築年数が古かったので、当時は技術も低かったんですね。
住居内の配管は全て新しくして、現代に合わせました。
住宅には、人に見られてもいい場所と見られたくない場所があります。
でも、本当に必要なものって意外とないものです。
新築でもリノベーションでも、本当に必要なのか見直す機会でもあります。
人生をリセットできるチャンスなんです。
王手 !
一手(最小限)で決定的な仕事(最大限)をしたいと考えています。
納谷さんとの家づくりは、最高です。
妻
スタジオ グリッド 小堀裕之、添田亮
マリコペイント 鞠子昭敏