建築地は、長野県軽井沢町。徒歩圏内に、景観の良い水辺があり、2階から水辺を見ることができ、西側には森もある良い土地。南北に細長い、まるで三角形に近い敷地のため、建物形状も五角形となっている。この形から生まれる、玄関からダイニングや2階の階段をあがりきった場所から洋室へ絞り込むような自然に流れる視線は、この建物形状ならではの魅力。料理好きの建主様のため、山桜の無垢の一枚板をダイニングテーブルとして採用し、このテーブルを中心に食事を楽しめるよう、カウンター形式のキッチンはまた魅力的。1階は、食事を楽しみ、料理を楽しむための空間、2階は、非日常を楽しむため水辺を見たり、森を見たり視線を少し低くして小鳥の声や風の音を聞いたりする空間とする時間軸を明確に分ける計画とした。