温暖化の進む自然環境において、室温をローテクによりコントロールし、それにより期待される空調機器の使用率を低減。結果、 CO2 排出量の軽減に繋がり地球温暖化への対策となりうるのではないか?というシナリオを実践した建築です。また、建築の構成はクライアント諸事情から平屋とする事が絶対条件でした。強い室温の上昇も伴う南面からの陽光の直接的な入光は避け、室温上昇の軽減化を図りながら効率良く採光を得る為に、南面の開口部による陽光の直接的な採光手段をとらず、随所に設けられたヒダマリから間接的に光を室内に取り入れる手法を積極的用いて明るい空間を実現しています。本来は介護という視点から形態が構成された住宅ですが、ヒダマリを解決手段として環境問題を視野に入れる事で、自然環境の改善に役立てる建築として活かされる事を期待しています。
■第28回INAXデザインコンテスト入賞
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