首都圏の駅近の立地で、敷地の大きさ(約16.7坪)、前面道路幅員(約2.5m)、特殊な用途地域条件(規制条件が異なる二つの用途地域にまたがっている)、ローコスト、脆弱地盤と難しい条件が重なった計画でした。
ここでは、空間を最大限確保するために、道路斜線の影響を回避し形態をシンプルな箱型に導きやすい天空率を用いました。
この最大気積の中を途切れることなく一体化するために、空間をらせん状に積み重ね、上下の動線である階段も大きさや機能を変化させることで、花火の見える屋上テラスまで、さまざまな居場所を生み出しました。素材もこの積層された空間に合わせて、板を重ねて作られた数種類の合板の組み合わせでつくりました。間仕切りもほとんどなく、単一の素材で構成することで統一したイメージを醸成するだけでなくローコスト化にも寄与しています。
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