コミュニティが生まれる集合住宅で、自分らしさを描いた空間に住まう。 地域と人がつながる安心の上に暮らす、一棟丸ごとリノベーション物件。
photograph_ Kaori Nishida
鵠沼ヴィレッジ
神奈川県藤沢市
〈企画コンサルティング〉株式会社リビタ
〈事業主〉株式会社アスリートホーム
人と人がふれあい鵠沼の街に溶け込む垣根のない暮らし
隣人との、顔が見える付き合い。東日本大震災以降、人とのつながりがそばにある暮らしの大切さを、実感した人は多いのではないだろうか。株式会社アスリートホームが事業主となり、株式会社リビタが企画・監修した『鵠沼ヴィレッジ』は、建物のインフラを修繕・再生し、専有部は住まい手がカスタマイズできる、一棟丸ごとリノベーション物件。元々は企業の社宅だった築14年の鉄筋コンクリート造2階建ての4棟を、“人と人との絆”をコンセプトに全8戸の集合住宅に再生したものだ。
湘南の自然が多く子育て向きな環境、サーフカルチャー、そして昔からこの地域に暮らす人々が培ってきた、近隣が普段から声を掛け合う風土。ランドスケープには、そうした地域の自然や歴史が育んできた地域性が引き継がれた。鵠沼の自然を意識したアースカラーの外観は、敷地内にあしらわれた植物と相まって、近隣の民家の豊かな庭と馴染んでいる。敷地内には光と風が抜ける通り庭がつくられており、ここは子供たちの遊び場にもなるだろう。中庭と“縁側テラス”では、庭で遊ぶ子供を見守るお母さんたちが井戸端会議を展開するだろうし、住民同士が集まってBBQしてもいい。ほかに、サーフィンやマリンスポーツを楽しむ住民のための共用シャワーなどもある。
のんびりした湘南ライフを、地域と触れ合いながら謳歌する。そんな生き方を始めてみたくなる物件だ。
専有部は自分らしく選んでつくるリノベーション
以前は大手銀行の社宅だった『鵠沼ヴィレッジ』。構造や劣化状況、配管など、暮らしの安心を支える部分は第三者調査機関によって調査され、大規模修繕でバリューアップされている。一方、専有部を自由にカスタマイズできることもリビタの一棟丸ごとリノベーションの特徴。過去の物件では、カスタマイズメニューからプランや内装を選ぶコースと、設計士を選んで自由設計するコースが用意されていたが、『鵠沼ヴィレッジ』では間取り・建具・床材・壁紙・設備などを、好みのものを選んで採用できる「セレクトガイドシステム」を新採用した。
MODEL A 淡いグリーンの塗装壁をポイントにした白い空間
写真で紹介している2つのモデル住戸は同システムを採用してつくられたもの。床は無垢材モザイクパーケットや、オークの突き板フローリングのほか、無垢材ヘリンボーンやタイルなどが揃う。壁はクロスや塗装、珪藻土などが展開し、黒板塗装やブリックタイル、羽目板なども、ポイントウォールとして用意されている。リビタが展開する中古マンションリノベーションのフルサポートサービス「リノサポ」で、人気が高く採用が多い間取りやアイテムを揃えたこのシステムは、今後のリビタの一棟丸ごとリノベーション物件やフルサポートサービスでも採用していく予定だ。
自分らしい暮らしに合わせた家づくりが、わかりやすく楽しくできる新しい試み。今後のプロジェクトにも注目していきたいところだ。
MODEL B 木のぬくもりに溢れたヴィンテージ感のある空間
〈物件名〉鵠沼ヴィレッジ 〈所在地〉神奈川県藤沢市〈交通〉江ノ島電鉄「鵠沼」駅徒歩6分、小田急江ノ島線「鵠沼海岸」駅徒歩12分 〈用途地域〉第一種低層住居専用地域 〈建物規模〉地上2階建て 〈総戸数〉8戸(1棟2戸、計4棟) 〈主要構造〉鉄筋コンクリート造 〈敷地面積〉734.74㎡ 〈専有面積〉各70.60㎡ 〈テラス・バルコニー面積〉約6.48㎡・約6.84㎡ 〈専用庭面積〉約6.9㎡~約12.8㎡ 〈既存建物施工〉日産建設〈統括設計〉雄設計室〈外構・植栽デザイン〉古谷デザイン 〈改修工事施工〉徳倉建設〈売主〉アスリートホーム 〈企画・監修・販売提携(媒介)〉リビタ 〈既存竣工〉1997年 〈改修竣工〉2011年10月 〈入居開始予定〉2012年3月 〈価格〉3,498~3,998万円(モデルルームオプション含む)
『鵠沼ヴィレッジ』「一棟丸ごとリノベーション」に関するお問合せ
株式会社リビタ
03・5468・9250
10:00~18:00(火・水・祝定休)
www.rebita.co.jp/
※この記事はLiVES2012年2月号に掲載されたものを転載しています。