都心の狭小敷地に建つ3階建て住宅です。子育て真っ盛りの5人家族と車1台のスペースを17坪余りの土地に計画しました。
建物は階段室を中心に東西2つのブロックに分け、東側は駐車スペース、ダイニングキッチン、リビングを積み上げ、西側はユーティリティと4つの「ねぐら」を積み上げました。
外壁に無造作に開けられた大小様々な窓は、まるで壁にかけられた絵のように空や景色を切り取って見せてくれ、日々刻々と様々な表情を見せてくれます。
「ねぐら」は高さが1.1メートル程の広い押し入れのような空間で、家族の成長に合わせて様々な使い方ができるように用意しました。ある時は寝台車の寝台のようだったり、かくれんぼをするような遊び場だったり、静かに読書をする書斎だったり、また大容量の収納だったりもします。
「ねぐら」には階段室に向かっていくつかの開口があり、東側の家族の空間から階段室越しにみると、まるで巣箱のようです。元気な子供たちが、小鳥やリスのように巣箱の穴から顔を出したり、階段室へ自由に出入りしたり。
用途を限定しない空間をいくつも用意したこの家には住みこなしていく楽しみがあります。ご家族とともにこの家がどのように成長していくのか。私たちも楽しみです。
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