同時期に分譲された家々が並ぶ住宅街で、この家は建て替えによる新築。
敷地は道路との高低差が1mほどあり、以前は駐車場から玄関の出入りには外階段を経由する必要があり、除雪がかかせなかった。
新しい家では、コストを抑えるため、すでにある擁壁をなるべく残しつつ、駐車場の上に2階を載せ、その下から玄関に入れるようにした。
こうすることで、車の乗降から玄関の出入りまでが天候に左右されなくなった。
夏の暑さや冬の結露に悩まされるのは、北海道の古い住宅には付きものの悩みで、
これらは、夏と冬の日射を考慮し、高断熱・高気密住宅(UA値0.26W/K㎡)とすることで解決した。
室内は、敷地の高低差と駐車場によって押し上げられた2階によって半階ずれたようなスキップフロアとなり、
下から居間・食堂・子供4人の共有のホールが半階ずつずれながら一続きに繋がっている。