スキップフロアとは、1階から2階の間にある中間階のこと。費用を抑えつつ床面積を効率的に増やすことができ、空間を広く使うことができます。
マンションだけでなく戸建てでも、リビングやキッチンの間取りを変更するなどして、スキップフロアを導入すれば、空間を広々と有効活用できるんです!
そこで今回は、「おしゃれな家にしたい」「土地が狭いけれど工夫して広く住みたい」というアイデアが詰まったスキップフロアのある建築事例をSuMiKa編集部が厳選しました。理想のスキップフロアを考えるうえでのヒントにしてくださいね。
1:NANO OASIS 〜光あふれる超狭小のオアシス〜
建坪6坪、地上3階地下1階、屋上有りという都市型の超狭小住宅。ですが、ワンルームで吹抜のあるスキップフロアがあることで、上下の空間とともに、内外の空間も連続するために、極小でありながら広がり感と降り注ぐ光に満たされた空間となっています。
ダイニングにはスキップフロアの段差を利用したベンチが2段設けられています。自然と家族が集まる空間となり、食事や会話も弾みそうですね!
ベンチは造り付けの収納を兼ねています。狭小住宅に不足しがちな収納場所を確保できるのもスキップフロアの構造ならでは。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:50㎡未満
・予算帯:3,000万円以上〜3,500万円未満
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2:リビングを中心に。吹き抜けが上下の空間をつなぐ戸建ての家
リビングの壁沿いに40cm程度の高さのステージを設けることで、腰掛けたり、寝転んだり、床でありながら家具にも近いような使い方が可能に。用途に合わせて自由にリビングを楽しむことができます。
ステージ下は奥行き十分な収納スペースになっているので、空間をさらに有効活用できるのも魅力的ですね。
LDK上部の一部分は、2階から3階、さらにロフトへとつながる吹き抜け仕様に。
吹き抜けに設けた窓からは、壁に沿ってやさしい光が射し込み、室内全体をいつでも包み込んでくれるので、開放感とあたたかさを同時に叶えてくれます。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:50㎡未満
・予算帯:1,500万円以上〜2,000万円未満
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3:立体図書館のある狭小、二世帯住宅
立体構成された大きな階段を設け、階段の側面を一面本棚とすることで、図書スペースとなるよう設計されています。間接照明を設置すると、昼と夜とで違う表情を見せてくれるので楽しみも広がりますね。
空間を活かして趣味を存分に楽しめるだけでなく、壁を可動式の障子にすることで、家族との会話が生まれる設計になっているのも魅力的。和モダンな空間だからこそ、本をおしゃれにディスプレイしたくなりますね!
【事例詳細】
・構造:木造(全般)
・敷地面積:50㎡未満
・予算帯:2,500万円以上〜3,000万円未満
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4:『』の家|狭小スキップフロアのガレージハウス
下町の狭い間口の土地に建つ住宅。
1つのハコの中に6つの「」型の床面をつくり、半階ずらしながら積み重ねています。そうすることで、限られた敷地の中でも上下階の移動を単なる制約としてではなく、さまざまな性格を持つ空間のつながりとして楽しめるように。
リビングから子ども部屋、キッチン、ルーフテラス。階段を中心に、スキップフロアで止まり木を移るように空間を存分に楽しめるデザインになっています。
【事例詳細】
・構造:鉄骨造
・敷地面積:50㎡未満
・予算帯:2,500万円以上〜3,000万円未満
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5:らせんに上がる家
限られた敷地の中でできるだけゆったり暮らせるよう、空間をらせん状に縦につなげています。
外部から出入りしやすいところにあるキッチンダイニングをはじめ、床に直接座ってくつろぐリビング、サニタリー、寝室がスキップフロア状に続いています。
階段をソファーのように使ったり、スケルトン階段にして光を取り入れたり、床材や壁紙を変えたり。各階ごとにスキップフロアの素材やデザインを変えることで、自由な発想で空間を楽しむことができるのも魅力的ですね。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:50㎡未満
・予算帯:1,500万円以上〜2,000万円未満
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狭い家でもおしゃれで効率的に空間を広く使えるスキップフロアのある建築事例をご紹介しました。
気になった間取り・建築イメージがありましたら、ぜひSuMiKaで建築家に相談してみてくださいね。
※この記事はSuMiKaの過去掲載した建築事例をもとに作成しています。
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