建ぺい率の低い住宅密集地において、ローコストでの外部環境の取り込み方、プライバシー確保について考察した。
敷地周辺は雑然としており、前面道路も4mと狭く、建ぺい率は50%と低い。
周囲の視線を遮りつつ、敷地内空地を住宅内部に取り込むために、敷地境界から外壁までの距離を内部の諸機能と共に調整している。敷地境界に近いほど周辺に対してプライバシー性が低くなるため、住宅の内部機能として外部に開く必要性の低いものを敷地境界近くに配置し、逆に外部に開く機能を敷地境界から離して配置している。
結果として平面的な凸凹形状が2層分重なった形となっており、凸凹形状が外部を取り込みつつ、プライバシー確保に貢献し、また凸凹形状によって内部の諸機能が分割されている。
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