今回、既存家屋の耐震改修を行う場合に、構造的な改修部分が生活のスペースとして有効化されることを目指した。
葉山の海岸を望む緑豊かな傾斜地に建つ木造2階建の家屋に構造的な補強と、海岸への連続性を求められた。
海岸へと連続する鉄骨とグレーチングによる5m×5.5mテラスと267.4φの支柱はフライングバットレスのように建物の構造的な補強として2階のリビングに挿入されている。このテラスは既存のリビングの約1/2の面積にも及ぶ。
フライングバットレスとしてのテラスは鉄骨フレームで補強された外壁コーナー部の大きな開口部と接続されており、既存家屋の構造補強と共に、リビングを海岸へと連続する床として居住スペースを拡大している。
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