日本の住まいの基本と言うと、やはり切妻・平屋ではないでしょうか。
漆喰、達磨釜で焼いた和瓦、サワラの無垢床・・・素材も昔からあるベーシックなもの。
そんな基本を大切にした住宅なのに、床は斜め張りです。
ある日、奥様からあわてた電話がありました。
奥様「床が斜めです!」
私 「え?まさか?そんな・・・大丈夫です。今から現場に連絡します。」
奥様「床は斜めなのですか?斜めでもいいのでしょうか?」
私 「!!!いえいえ、きちんと仕上げますから大丈夫です。すぐに確認します。」
奥様「図面には描いてあったけど 気づいていなくて・・・」
私 「・・・・!床の張り方のことですね・・・」
(そんな事がありました。きちんと意図が伝わっていなくてすみませんでした。)
昔ながらの素材や構造、日本の気候風土に適した工夫などは継承していきたい、それと同時に新しい素材や設備や設計の工夫なども検証し取入れて、現代に合った住まいを提案していきたいと思っています。
現場に打ち合わせに行くたびに、奥様が手料理でもてなしてくれました。ご主人も終始にこやかで、現場を見ながら楽しんでいるように感じました。
そんなご夫婦に感化され、職方もいきいきと、もくもくと仕事にむかっていたようです。定期点検に伺ったとき「(大工の)山内さんが奥方を連れて来られ、自分の仕事を見せていたよ。」とKさんから聞いて嬉しくなりました。
そのとき 私は妻と娘と一緒でした。
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