建築家と家づくり 好きに暮らそう SuMiKa
2013年 9月16日

古い家を直して暮らす


都会から小豆島に移住し、農業をしながら古民家を改装してカフェをオープンした三村ひかりさん。
その日常の風景を綴る「小豆島日記」(『コロカル』で連載中)より。


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代々暮らしてきた農村民家をリノベーション。

いま、私たちが暮らしている家は、築120年ほどの農村民家です。
もともとたくちゃん(夫)の父、祖父、曽祖父と代々暮らしてきた家。
そこに去年の10月帰ってきました。

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築120年の我が家。畑から撮影。

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細い坂道を登っていくと我が家の石垣が見えてきます。道の両脇には柿の木が。(撮影:大塚一歩)

由緒ある立派な古民家とかではなくて、うちは農村にある本当に普通の民家。
でも、この家から眺める風景は普通じゃない(と思ってます)。
少し高台にあるので、肥土山の集落を見渡すことができ、そのすぐ向こうに山がある。
きれいだなーと毎朝のように思います。

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庭からの風景。肥土山の集落と山々。

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幼稚園からの帰り道。写真左奥に見えるのが我が家。

この家を直して、ここで暮らし、ここで働こう。
引っ越して来る前からそう決めていました。

こっちに来てからは、まずとにかく掃除。
いらないものを処分、掃く、拭く、その繰り返し。
ネズミの巣ががいたるところにあって、時々途方に暮れたり。
古い家で暮らすというのはこういうことなんだなと。

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引っ越して早々、まずは掃除。とにかく掃除。

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継ぎ足された柱。床や壁、天井なども継ぎ接ぎしながら代々暮らしてきた。

そして掃除と並行して、どうやってこの家をリノベーションするか、
そのプランを作っていきました。
暮らすための住居スペース、働くためのカフェスペース、
農作業スペース、それらを配置していきます。

家の寸法を測り、図面をおこし、それをベースに改修プランを考え、
模型を作ってイメージを固める。
引っ越して4か月後の今年2月に、地元の同世代の大工さんに施工を依頼。
自分たちで家を直していこうかとも思ったけど、
子どもを育てながら、農業をしながら、家も自分たちで直していたら、
時間がかかりすぎると判断し、大工さんに依頼することに。

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家の簡易模型。模型を作ることで空間をより立体的にイメージできる。

見積もりなどなんだかんだとあり、7月から本格的に工事が始まりました。
思ったよりも基礎部分の傷みが激しく、結局ほとんどの基礎を作りなおし。
そしてただいま、工事40日目あたり。
いよいよ工事も佳境となり、カフェスペースの天井を抜き、床を削る。
美しい木造の小屋組(屋根の構造)が現れ、大興奮!
この屋根の下に、家族や友人知人など、いろんな人が集まる場を作れたらいいなと。

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天井をはがすと現れた美しい木造の小屋組。

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地元の左官さんが漆喰塗り。実は遠戚のおっちゃん。

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想像していたよりずっと高かった屋根。この屋根の下に、皆が集まる場所を作りたい。

こんな田舎に誰が来るの? とよく言われます。
確かにどうなるかわからない。
でも、この連載を読んで遊びに来てくれた方、Facebookを見て来てくれた方、
昔からの友人知人、この夏にはたくさんの方々が家に遊びに来てくれました。
やらずに後悔するよりも、やって後悔するほうがいいかなと。

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「小豆島日記」を読んで遊びに来てくださったご家族。

寒くなる前にまずはカフェオープンを目指して、もうひと踏ん張り。


writer’s profile

Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が異様に強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HomeMakers」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、カフェ、民宿をオープンすべく築120年の農村民家を改装中。
http://homemakers.jp/

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