造園業の盛んな街に建つ30坪の小さな住まいです。
敷地南に広がる手入れの行き届いた造園畑を借景として取り込み、室内にもシンプルで素朴な素材を多用する事で環境との調和を図っています。
廊下や前室で小さく空間を仕切らず、大きな玄関土間から縦横に広がるワンルーム空間を中心に構成しています。自然を感じながらゆっくりと時を刻む安らぎのある場が出来ました。
家づくりに正解はありません。
『こだわった住まいを作りたい!』それは皆が心に抱く希望です。
しかし立地条件や予算、その他の事情によりすべてを叶えることはなかなか難しいことです。私は設計をお受けする際に必ずお客様の大切にしたいもの(優先順位)について何度もお伺いいたします。
それは平均点狙いの住まいづくりにならずこだわりが随所に現れるよう、建物のバランスを図るためです。
よく外観のデザインはプロポーション(バランス)が大切であるといいます。
しかし、プロポーションとは見た目だけでなく、コストや家族それぞれの生活リズムなど様々な場所に存在し、全てのバランスを整えなければ本当にプロポーションの整った住まいは出来ないと考えます。
この家はそのような目に見えない部分のバランスも含め、しっかりと見極め大切に創り上げた住まいです。
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