■新宿の改装計画/満ち引きの家
【新宿の住宅・設計過程】
子育てを終えた夫婦の「終の住処」としてのマンションリフォームです。
こうした場合、夫婦関係を主題とした二項対立的なプラン事例を目にしますが、子供が独立したからと言って、親の家から痕跡が消えるものではありません。
子供が独身の時は、たまに帰って来た際の寝床を考えるし、結婚したり、子供が出来た場合を想定した場所づくりも考える。その結果、プラン上に殊更大きな部屋が出来たり、余計な場所に間仕切り建具が必要なこともあります。
結局、こうした操作が「図式的なプラン」を崩すことにもなるけれど、その崩れ具合こそが住み手が持つ家族関係の「個性」ではないか?と考えました。
この計画では、設備コアを中心とした回遊形式のプランを基に、子供との関係も織り込んだ住み方の想定を繰り返しながら、プランづくりをしました。
建具の開閉により、LDK から連なる小さな空間が現れたり、消えたりする。家族の集散が空間の満ち引きとなって現れる住宅を考えました。
居室にもなる回遊式動線
住み手の変化に合わせて部屋数を変えられる
建具の開閉で多様な使い方ができる水回り空間
独立した子世帯の帰省に合わせて普段の動線が個室にもなる仕組みを考えました
渡辺富工務店
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