多摩側の近く、河川敷ののびやかな雰囲気がそのまま包み込む住宅街に位置する集合住宅の一室の改修計画です。
南に面するために小割りされていた二部屋もこれから住まうひとのライフスタイルに合わせて間仕切りをなくしました。まとまった水回りをそのままに、壁をなくし、ワンルームへと変化させます。広めのワンルームに壁ではなく、ゆるやかに生活の仕切りを与えるために、真ん中にキューブ型の家具を配置しました。壁でもあり、収納でもあるこのキューブは部屋を仕切ることなく、開放感と明るさを保ったまま、このワンルームの中心的な役割を担っています。
(Photo:Takumi Ota)