生まれ育った実家の果樹園に建つ住宅。住宅が建たない場所の樹木を残し、草木が鬱蒼に生え荒れていた樹木を整え、既存樹木を取り入れた庭とした。南面に植わる既存の蜜柑や柿の木と対峙するように、メインルームやキッチン、和室、浴室を配置し、どこにいても緑豊かな庭を感じられる様にした。室内から花や葉をつけ木々の成長を感じられ、子供たちと実った果実を収穫をする。鑑賞をするだけではなく収穫をすることで、暮らしの豊かさを実感する。既存の樹木に寄り添った住まいとなっている。