田園や茶畑などがある長閑な地域ではあるが、南西に建売住宅、東に交通量の多い道路、北には新幹線が通る、四方を囲われた環境にある住宅。
周囲の視線や騒音を考慮し開く方向を限定した。南面に囲い庭を設けリビングとダイニングに緑と光、風を与える様にしている。2階は東面道路の上空を大きく連窓にて開口をとり視界を広くしている。枠材・床材には杉材をふんだんに使い、耳付きのカウンターや桜の化粧柱も取り入れ、階段には左官職人による象徴的な土壁を設け、素材感のある味わい深い住まいとなっている。
主人は仕事からの帰りが夜遅いとの事を受け、朝食の時間を大切にしたいと考えた。囲い庭に面した吹抜けのダイニングは食事と会話の為の特別な空間となっている。