冬場、家の中で団らんする時間が長いであろうクライアントのため、場所ごとに天井高さや仕上げ、明るさ、広さがまったく違うような設計をした。
大きな窓のあるリビングからは、夏には作物が青々と茂る畑が一望でき、冬には足跡ひとつない真っ白な雪景色を独り占めできる。
その横には手を伸ばせば天井に手が届くほどの、落ち着いた薪ストーブスペースがあったり、天窓から光が落ちてくる吹き抜けをもつ廊下がある。
天窓から見える青空を見ながら階段をのぼると、屋根に包まれたようなサブリビングがある。
一方で、寝室には座ったときの目の高さくらいに横長の窓を設け、光がしぼられ一人で落ち着ける場所になっている。