Beforeコメント:
クライアントは「gigina」という、夢の中に存在したようなセレクトショップを経営されていた吹上めぐみさん。
アートと洋服と家具がギャラリーのようにコレクションされた北九州118㎡、築8年、25階のタワーマンションから、64㎡、築39年、東京渋谷、北向き1階のマンションへ。 あまりに違うふたつの家を、限りなく近づけ、そして超えること。
https://instagram.com/gigina1996/
Afterコメント:
-64㎡を118㎡に感じさせるために-
寝室をガラス張りにすることによりリビングと寝室両方の広がりを確保する。
プライバシーの確保は硝子の寝室側にカーテンを。ベッドルームの床を40センチ上げることにより、ベッドからリビングの家具に遮られずに窓への視界を確保をする。このベッドでの朝は北側の優しい太陽光が硝子を通して感じられる。
ベッドルームと子供部屋はウォークインクロ―ゼットを介して繋がる回廊型の間取りが行き止まりという閉鎖感を感じさせない。
日本人は障子一枚、縄一本はるだけで、その中が違う空間として認識できる。だから西欧のような固い間仕切りは不要かもしれない。
-北側の窓-
白い壁に燦々と降り注ぐ太陽よりも、あえて、アイスグレーの壁と北側の柔らかな自然の光…そして間接照明のコントラストで美しく優しい穏やかな灯りを表現しました。
-築39年-
スケルトンの完全な箱に戻した状態から、あえて手付かずの部分mスケルトンの天井やダクト配管を残す事で、古と新の二つの違った表情が空間をドラティックに導いてくれます。
-「ファッションのように。あなたらしく」-
テーマは三島由紀夫の「金閣寺」。
金箔張りのキッチン(9のスタッフが10センチ角100円の金箔を300枚はる)。そして、リビング東面の壁は一面鏡にし、その上に炎をプリントしたシートをはる(金閣寺炎上を表現)。寝室の硝子には「Temple of the golden pavilion」とカッティングシートをはり、テーマを明確に伝える。
金閣寺は豪華絢爛の象徴ではない。豪華絢爛もその先へといけば美へ昇華される。
個性的な家具をいかすために、シンプルはデザインにするのではなく、あえて過剰なデザインにすることで戦ってみた。
結果は...?
家はファッションよりその人そのもの。だからその人のセンスを深く理解しデザインすることが大切。
以下は吹上さんのフェイスブックより
「今年の春、私は九州から東京へ引っ越してきました。 子供達の学校の事、環境の変化、家族と離ればなれになる事、今まで21年間かけて ようやく形になったgiginaとのお別れ。。。 そして何より私が人生の中で最も重要だと考えている住まい… この住まいにおいては不安が一番大きかった。 九州では、いくつかある部屋ごとにテーマを分け私の好きなコレクションした数々のオブジェや絵…服にアクセサリー。。。これらを所狭しと並べていました。。。 しかし引越し先の東京の住まいは、とても古く、とても狭く、とても暗く… 初めて、この物件を目にした時は『ここは100%無理!』…という印象でした… しかし現実的な事を一つ一つ頭に整理していくうちに 結果『今の私には、ここしか無理なんだ…』という現実でした。 もう受け入れるしかなかったのです。 そして、そんな時に奇跡的に出会ったのが大阪の『9』さんです。 私には直感で代表の久田さんに全てをお任せしよう…と何故か強く感じたのです。 そして… 最初にイメージのパースを見た時に不思議と安心感が込み上げてきたのを今でも覚えています。 私が初めて、この部屋と対面したのは引越し当日です。。。 九州から到着した朝、お家の前で『9』の吉田さん(設計士の方)が鍵を持って待っていてくれました… そして…自分の手で扉を開けた時、一瞬にして この家に恋をしてしまいました。。。 以前の家に比べると全てにおいてマイナス要素しかなかった 古くて、狭くて、暗い この部屋が『9』さんの魔法によって何処にもない唯一無二の空間に生まれ変わったのです。。。 この愛と温かみに溢れたお家は、私にとって新たなエネルギーを生み出し、そして毎日心豊かに過ごせる癒しの場所となったのです。。。 『9』さん…本当にありがとうございました。。。心より感謝と愛を込めて。。。」
吹上めぐみ
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