Beforeコメント:
京都市長岡京市に建つ、築約30年、延べ床135㎡三階建て、建築家のアトリエ兼自宅として使われていた物件。
施主は優しいご夫婦と大人しくてすごく可愛い娘さん。微笑ましい一家の新生活を祝福し、これから何十年先まで見守り続ける家づくりをお手伝いしました。
Afterコメント:
誇らしくなるアイコン。
長岡京市は子育て世帯に人気の町です。こちらのお宅周辺にもオーナーと同じ子育て世帯が見受けられました。そこで、娘さんが少女になり、大人の女性になっても「これが、わたしのおうち」と言いたくなるようなアイコンをさまざまに潜ませています。例えば、絵本で見たような三角形のひさしが上品なエントランス。骨太な歴史を感じさせる、古い柱の刻印。いつまでも自慢できる「わたしのおうち」になればと思いご用意しました。
見守り、一緒に育ちたい。
娘さんを何よりも大切に想うご夫婦。娘さんを見守り、一緒に育つ家づくりを考えたとき、コミュニケーションのとりやすさが挙がりました。勉強コーナーはリビング奥に構え、小さい間は目が届く安心感を。一方でプライベートな感覚も保てるよう段差をつけ、成長に合わせてアレンジしていただけます。階段室の壁はガラス張りにし、3階建てでも家族の行き来をわかりやすく。自然なコミュニケーションの絶えない工夫を取り入れています。
土間は、空間の小休止。
限られた空間を生かすアイデアも、リノベーションの楽しみのひとつ。今回は視野の広がりを得るために、幅広いアイデアを取り入れています。一部はガラス張りにして閉塞感をなくし、一部は鏡張りにして先が広がるような感覚をもたせています。また建築家のアトリエだった一階部分は、半分を土間として利用。外と内の境界線を曖昧にしたひと休み空間を設けることで、外への広がり・内への広がり、両方を演出することができます。
今回の家づくりのテーマとなったのは、娘さんを中心とした家族のためのリノベーションでした。小さな女の子が少女になり、大人の女性になっていく過程を見守り、そしていつまでも受け容れる絶対的な場所にしたい。家族は喧嘩することもあるかもしれないけれど、最後はみんなここに戻りたくなる。そんな家になれるよう、ご提案をしました。日常生活のコミュニケーションと心地よさ、そしてこれから娘さんがいくつになっても「ここが、わたしのおうち」と心の中で誇らしく思えるよう、垣間見える可愛らしさ、かっこよさをお贈りできたと思います。
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