JR津田沼駅から徒歩13分ほど.周辺にはまだまだ畑や果樹園が残り,3方へ眺望が開けた抜けのある敷地です.その眺望を思いきり楽しむためにL型デッキを囲むL型プランにしました.'ゆったり郊外型アパートメント'の提案です.
最初に,緑豊かな眺望を全戸が楽しめるように「四葉のクローバー」を広い敷地にナナメに配置.そして各戸が中庭からアプローチにすることで,どの住戸も通過動線が邪魔しない,ベースとなるプライバシーが生まれます.
リサーチの上,広めのワンルームとメゾネットとしたプラン構成は,近隣の定型賃貸と競合せず,シングルからディンクス,SOHOといった需要にもフレキシブルに対応できます.
L型プランは,両端部を住まい手がリビングor寝室どちらにもレイアウトできる自由さがあります.そして,あちこちに開いた5つの窓から緑を気持ちよく眺め,誰も目も気にせずにくつろげる大きなマイL型デッキテラスはカクカク畝りつつウダツ壁となって屋根へ..1階住戸は小さな築山付きのニワもついてます.
都心型の賃貸とは一線を画し,広々としたくつろげる開放的な半屋外空間を併せもつ,賃貸でもとっても快適な新しい郊外型のライフスタイルを実現しています.
・もともと農業を営み広く土地を所有しているオーナーの相続対策のひとつです.地域に根差した不動産屋さんと競合しないニッチを狙い,間取りや仕上げなども連携して詳細を練り上げたプロジェクトです.おかげで,担当者の頑張りもありましたが,竣工1週間後には全住戸が予約済みとなりました.
・オーナーは,これまでも幾つか賃貸アパートを経営されていて,その経験から'入居率が下がらない工夫'を求められました.なので,矩形のシンプルなプランよりこの「四つ葉のクローバー」で「中庭型」を面白がって選んでくれました.
・木造の共同住宅という構造・用途で,中庭アプローチという基準法や消防法のクリアに思いのほかハードルが高いことが判明.中庭アプローチの法体系は超高層マンションを実現するために整備されており,木造では想定外..とても良い経験になりました.
LA-PA
LA-PAは,アフリカのサバンナで暮らす中庭型の集落の「中庭」を表す言葉.その中庭には2種類あって,特に'アプローチする中庭'がLA-PAなのだそうです.まさに名前もこれにあやかりました.
EARLY AGEのみなさん
㈱阿部建設のみなさん
構造家の佐藤淳さん
YAAの田邉さん
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