風神山の麓,遠くの海に向かって眺望が開けた住宅地です.
外観はごくシンプルな矩形の箱ですが,中央の大きな吹抜けを中心にいろいろな眺めの内/外窓が開けた,自由で伸びやかなプランです.
配置は,奥行きのある90坪の敷地形状を活かして,道路沿いの北側にはアプローチを兼ねた複数台の駐車スペースと趣味スペースを兼ねた広いガレージを.南面にはプライベートで安全な作庭のスペースを確保,建物で大きく分配しました.
施主さんと一緒に構想したオリジナルプランを,(公財)日本住宅木造センターの「スパン表」を用いてシステマティックに解き,「長期優良住宅認定」を自社で取得しています. そのため,樹脂サッシや高性能断熱材を用いた高い外皮性能や耐震性・耐久性、高いメンテナンス性などを全てクリアしています.
合わせて,現代的な30代家族のライフスタイルをサポートする快適な設備(ロスナイ・床暖房・ソーラー発電・吹抜け&シーリングファン・高速LAN回線・ホームシアター用音響・高断熱ブラインドなど)も積極的に採用しています.
これからのライフスタイルと住宅工業製品の「現代的な組み合わせ」のいろいろな可能性を探る,面白いデザインプロセスになりました.
・奥行きのある敷地形状を活かした,ガレージ付き駐車場兼用の前庭とプライベートな奥の庭
・シンプルな矩形の箱に,大きな吹抜けと軒のある半屋外空間(バルコニー)をゆったりとふたつ設け,自由で伸びやか,さまざまなシーン展開ができる住空間です.(スティホームでも,テレワークのできる予備室や子供たちとも楽しく過ごせる場所が沢山あります)
・完全オリジナルなプランを長期優良住宅仕様にして,これからのライフスタイルを快適にサポートする設備や性能のベストマッチな組み合わせを施主さんと一緒に探し,試みました.
・メンテナンス性から断熱性能,暖かい浴槽から音響まで,最新技術を厳しくセレクトする施主さんに応えるため,スタッフ一同あらゆる選択肢を調べ期待に応えました.
・初めての家づくりということで,どんな住まいにどんなふうに暮らしたいのか?施主さんと手探りで一緒に考えて行ったように思います.バルコニーやガレージなどの半屋外空間を複数設けたり,動線を二通り設けたり,普段の生活の主なスペースは1階をルーズに分けながら気軽に使いつつ,それとは別にゲストルーム兼予備室を設けたことは,結果的に「コロナ禍でのスティホームを快適に暮らせる総合力の高い家」になったと思っています.
・時に行きつ戻りつしながら,比較的長く基本設計の期間をいただきました.そうこうするうちに設計の途中で第2子が誕生し,急にみんな子供部屋の打合せに熱が入るようになりました♪
・同様に,比較的長い設計期間中に,施主さんが車を2台とも買い替え,シビアではなかったものの,もう一度駐車やガレージの軌道・納まりを見直しました.
・すべての建築に言えることですが,敷地はとっても大事です.この奥行きの長い敷地は北側接道だったので,上手く性格の違うふたつのニワを建物で分けることができました.もしこれが南側の接道であれば,全く異なる配置になります.
・いろいろ迷ったり,3歩前進して2歩下がれるぐらい..基本設計の間は,できるだけ時間と気持ちの余裕がもてるようなスケジュール感がいいと思います.最初から「決めること」が目的ではないと思います.
・中に「いろいろな穴が開いたルービックキューブ」
外観はシンプルな箱でも,中には大きな吹抜けや内/外に開いた窓があり,そのギャップが面白いから.
三秀建設の皆さん
構造家の佐藤淳さん
床暖房のモアさん
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