南斜面に宅地開発された敷地に建つ築46年の木造住宅の改修です。
南斜面の宅地のため南からの日射取得が良好な環境です。
しっかり断熱気密を施し、取得日射を蓄熱する左官磨き仕上げの土間の広縁を南側一面に設けた計画となっています。
きっとこの広縁ではいろんな素敵な生活シーンを生み出してくれるでしょう。
仕上げはほとんど施主さんの施工で、僕らは応援というかたちで一緒に作業しました。左官仕上げも職人さんと一緒に仕上げています。
工事の様子はこちら。
http://perimeter.exblog.jp/i17/
南面に設けた家の端から端まである土間
土塗り磨き仕上げの土間
施主と職人さんと一緒に仕上げ工事
設計途中で予算が減額側に変更になりました。
耐震補強を全面的に行わなければならなかったため、できるだけ1階の皆で使う部屋に予算を集中できるように、2階の改修を最小限となるように、階段の位置を変更しないプランにまとめました。
南側の家の長手方向の端から端まである土間の広縁空間について、無駄なスペースではないかと指摘を受けました。
図面で見るとどうしても何にも使われていない部屋のように見えてしまいます。
模型やスケッチで必死に説明しましたが、最後は「絶対に素敵になります。自信があります。」と言い切って承認をいただきました。
実際に出来上がっていくと、とても満足いただき、
子どもたちも喜んではしゃいでいます。
あの場面で自信持って主張して良かったです。
家づくりは建主さんと建築家と二人三脚で進めます。理想的な住まいを設計するには時には込み入った話をする場面もあります。成功の秘訣はお互いの信頼関係を築くことができるかにあると思います。その為に私たちは徹底的なヒアリングなどコミュニケーションを大事にします。
この事例では土地建物の取得の前からコミュニケーションを取り合い、様々な話題から設計のヒントを見つけていきました。
その結果、家族と建築家、職人さんなど、みんなで住まいづくりをしている感のなか完成しました。
これから家づくりを検討される方は、表面的なデザインイメージの良し悪しではなく、二人三脚のパートナーを選ぶということが最も大事なのではと思っています。
ディンプル建築設計事務所
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