ニューヨークを中心にデザイナーズのアパレルを扱う店舗様よりオーダーメイドしたトランク型のショーケース、シェルフです。オーナー様は海外のデザイナーと直接契約し、日本で販売するスタイルのアパレルショップ様です。カフェを併設してあるので食器もデザイナーズを選択し、販売も兼ねるとのことでした。
什器として一辺倒な使い方でなく、店舗の模様替えをしたときに洋服をかけれるようにチェンジできるシェルフとして製作しました。
またオーナー様の海外からの買い付けのイメージをそのまま、シェルフで表現するために、「トランクに買い付けした商品をそのまま展示した」かのようにデザインしました。古ぼけて年季の入ったような雰囲気は、強いこだわりを醸し出し、独特の風合いでアイキャッチされる什器です。
このトランクシェルフは、W955/D455/H2400と巨大なシェルフです。
ただしこれを本当に制作しだすと、価格帯が跳ね上がります。
そこで、塗装技術で木材を鉄とレザーに見せ、真鍮金物は既存のものを再度エイジングするというところで価格を抑え込みました。
自社100%制作が可能な範囲であれば、一番価格を落としやすかったのでその手法を取り入れたのですが、逆にこういったショップ様の場合はその技法に価値を持ってくれたので幸いかと思いました。
基本的にはデザイン全般をおまかせでしていただいたため、オーナー様ご自身のポリシーや店舗のコンセプトをいかにGuildArtsらしく表現できるかという戦いでした。持って行ったとき、感激してくださったことはよく覚えています。
オーナー様、スタッフ様よりいただいた
「何を考えながら制作するのですか?」という質問は製作者にとって本当の誉め言葉だと思っています。一番言われたい言葉なのかもしれません(笑)