この建物は、地下2階+地上2階+スペースという構成でできている。
忙しく働き生活する各世帯は、其々別々の所で暮らしている。
核家族である彼らが、ひとつの家族として集まれる家を計画した。
地盤レベルを境に地下7m・地上7mとなっている。
パブリックな場を「動」として地上レベルに設け、音や温度等、環境としては比較的安定している地下にプライベートな場を「静」として設けた。
都会の喧騒が感じられない地下2層空間で其々の家族は思い思いに過ごし活用することが出来る。
ある時はそこで自分の好きなものをディスプレイ収納し趣味を楽しんだり、音楽を奏でるスペースであったり、普段の生活で味わうことの出来ないことが出来る空間。
地下2層は、室-1・室-2とし、共に上下を空間的に繋げ、各層のプライバシーをあえてなくした。
そうすることで、個ではなく家族という単位で楽しめる空間とした。
1階には、駐車場(室-3)とWC,そして2つの階段がある。この2つの階段は其々「静」の空間と「動」の空間に人々を導く。
2階は、家族が集まるスペース(室-4)とし、インナーバルコニーを介して緑のあるアウトサイドリビング(室-5)へと繋がる。
一戸の住宅として十分機能するこの建物の家族の集まる場としての要素・意識を加味することで、この家を集う家とした。
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