一般的に奥行きの深いプランのマンションでは、奥と手前の個室群と玄関をつなぐ廊下が単なる動線スペースとして必然的に発生してしまうことが多いのですが、この計画ではもともとあった廊下にもう1本の廊下を加え、平行にダブルで並べました。
1本はリビングダイニングと主寝室をつなぐ廊下で、動線であると同時にリビングから続く本棚を利用し、その反対側に机を配置した細長いホームオフィスとなっています。もう1本はリビングと玄関をつなぎ、かつ洗面所に面している廊下で、洗濯アイロンがけなどができるユーティリティとしました。この一見無駄に見える2本の廊下は主寝室を通してつながっていて、廊下の両端、及び寝室の引き込み戸を開け放つとエントランス、ユーティリティ、ダイニング、オフィス、寝室とぐるりと回遊することができ、体感的な距離を生み出しています。
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