国立市にある専用住宅のバリアフリー化に伴う改修工事。
築25年。国立市北にある住宅は歩道のある広い前面道路に面しています。
当初建設の際は歩道を歩く人たちと目線を合わせないようにするため、主室のLDKは道路面から半階分持ち上げられていました。
そのため半階上にある玄関までは外階段。建て主の加齢による体力低下、体の不具合もあり内部階段でのアプローチとすべく道路面から建物内部へはバリアフリーとする改修が望まれました。
猫の額ほどの庭から既存サッシを出入りとする。
アプローチをスロープにしただけでは出入りする場所に不可欠な様々な物が露天となって雨の際には濡れてしまう。
そのため風除け室を新設。
普通の壁、屋根を掛けると既存サッシがある室が暗くなってしまう。そのため屋根/壁ともガラス張りのものとしました。
洗濯干し場としての機能も兼ねます。
庭を有効に利用できるよう、自転車置き場へのアプローチ、半地下のドライエリアへの通風も損なわぬよう。平面形状と屋根の掛け方を工夫しています。
道路からの出入りは有効幅を広く木戸を新規の引き戸にし、朽ちていたバルコニーの手すり、塀の目隠しも更新しました。
古びてきた既存建物との調和もあり、使用した材木は荒木。また不揃いもテーマです。
※当初設計は山下の独立前のものです。
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