明石城のほど近くの埋蔵文化財包蔵地に建つ家。間口に対してかなり奥行のある、長方形の敷地でした。そのまま敷地形状に沿って長方形の家にするのではなく、部分的に斜めに配置することで生まれた三角のスペースが、空間体験を少し複雑なものにしています。
鉄骨造のガレージと木造の住宅部分の間には、杉型枠によって木の表情が転写された幅7m、高さ3.7m、厚み25cmのコンクリート壁を設けることで、この家に揺るがない重みと独特のキャラクターを与えました。
雁行する平面計画は、アプローチから2階への階段へ向かう道中で、4つの美しい庭を経由しながらいくつかの性格の異なる空間を経て、外から帰ってきた気持ちを少しずつ切り替えながら、2階のよりプライベートな空間へ向かいます。
新建材や既製品の使用を可能な範囲で減らし、本物の手触りのある材で空間を作り上げることで、上質な空気感を持つ家になりました。
所在地 / 兵庫県
規模構造 / 木造2階建(一部RC造,鉄骨造)
主要用途 / 専用住宅
敷地面積 / 200.18㎡(60.55坪)
延床面積 / 139.43㎡(42.18坪)
構造設計 / うきょう建築構造事務所
施工 / 匠建築工房
造園工事 / 荒木造園設計
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