和歌山市の中心部に位置し、和歌山城も望める場所が本計画の敷地です。
敷地は28坪で7mの道路に接道し、敷地奥で約1.5mの高低差があります。
フロアごとに各諸室を配置し積層させ、3箇所の吹抜により空間を繋げています。
吹抜は建築内部に視覚と体験という異なる二つの距離関係を造りあげ、実際の空間よりも広い空間を知覚できるしかけを設けています。
またそれらは違うフロアに居ながらも家族の気配や声を感じられるような関係性も生みだしています。
室内からの眺望と前面道路や隣地からの視線を調整しながら、プライベートとパブリックの境界を曖昧にし、光や音や風や街の気配をうまく取入れ、一日家の中にいても時間や季節の変化を強く感じることができると考えています。
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