建替え前の住宅は、周囲の建て込みと配置の影響から室内に光が入らず、外に置かれた鉢植えは薄暗い場所に置かざるを得ない状況でした。
そこで、植物好きの施主と共に、植物たちの居場所の最適化から設計を初めました。
北側の2階、光が最もあたり逆光にならない場所に庭を設け、植物を設置。
植物に当たった光を室内に導く事で、植物の色をしっかりと眺められるよう工夫しました。
そして、天井を傾斜させて反射材を用いることにより、1階から実像としては気配しか感じられない植物の姿を、虚像として映し出し可視化します。 2 階では、緑に溢れた植物の万華鏡のなかに潜ったような空間が生まれます。
植物と建築が織りなす空間は、四季折々、日々刻々、様々に変化し、生活する悦びを与えてくれると 期待しています。
かまくらスタジオさんとの家づくりは、新しい発見の連続でした。こちらの要望を踏まえ、想像の斜め上をいく面白い提案をいつもしてくれました。面白い提案だからといって、決して欠けているものがあったり、不満が残るものでないのが新鮮でした。住み始めてからも、少しづつ雰囲気の変化する住まいがいつも発見を与えてくれています。
万華鏡
天井の反射と実際に見える緑が、鑑賞者の移動に伴ってダイナミックに変化する様は、万華鏡そのものだと感じています。
目には見えない部分ですが、他社が放棄した複雑な法規の読み解きと役所協議によって成立している物件です。
大光電機株式会社大阪TACTデザイン課
有限会社アイエフ
成建株式会社
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