千葉県流山市に建つ、500人で構成される自治会の為の集会所です。
敷地は、小さな谷の下にあり、じめじめとし、影のなかに沈んだ陰気な場所になっていました。実際、子ども達の間では、以前の集会所には「トイレの花子さん」が出るという噂があった程です。
そんな場所に、光を届け、周辺一帯を明るくする事の出来る建物を設計しました。
まず、冬至での光の採れる場所を、影の動きを計算・分析する事で求めました。
次に、その光を取りいれる事ができる場所=光のボリュームに建築の頭を突き出させ、光を下に導く事にしました。壁と天井によって、その導いた光を通りと公園に反射させる事で、物理的に周囲は明るくなります。
また、通りに対しても公園に対しても内部空間を開き、そこに大きな縁側を設けることで、人が居る雰囲気による明るさ造りも行いました。2つの明るさで、地域全体の印象が大きく変化したと感じられます。
建築単体をデザインしたことが、街をデザインしたことにもなっているという点が重要であり面白いと考えています。
(有)アイエフ
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