江戸時代より例幣使街道の宿場町として栄えた蔵の町の中心に位置する、昭和8年創業85年の老舗着物専門店の改修工事である。 改修前は内装デザインはもちろん、立地の問題で室内湿度が高く、きものや反物の扱いに非常に手をやいてきた経緯もあり、湿度対策を含めた改修工事が求められた。 新しい時代にふさわしい、ゆっくりとくつろげる「きものサロン」として、シンプルな空間構成と素材感で空間を演出し、きものを扱う店舗にふさわしい高級感を表現した。 床全体を上げ防湿と断熱処理を施し、仕上げには湿気に強い栗材を使用している。 座売り場の奥に設けた壁面は、すべて収納(折れ戸+可動)可能で、祭事の際は広いスペースを確保することができる、フレキシブルなモノである。
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