神戸の閑静な住宅街に佇む、準耐火構造の3階建木造住宅です。
まだ小さな娘さんとご夫婦の3人家族のために、光とプライバシーの最適なバランスを目指しました。
外観は、耐久性とデザイン性を兼ね備えたガルバリウム鋼板でシャープな印象を与えます。しかし、内部へ一歩足を踏み入れると、漆喰風塗装の白い壁と温もりあるパインフローリングが、柔らかな自然光に包まれた空間を創り出します。
主要な生活空間を2階と3階に集約し、1階は駐車場、玄関、納戸のみとすることで、プライベートとパブリックのメリハリがつきました。外観はボリューム感こそありますが、実質2階建てに近い内部空間は家族の動線を考慮したコンパクトかつ機能的な間取りとなっており、上下移動も少なく日々の暮らしやすさに繋がります。
特徴は、2階に設けた小さいながらも中庭のようなインナーバルコニーと、3階南向き窓と階段の吹抜けが通じていることで、内外から間接光が回り込み、リビングは四季を通じて柔らかく明るさが保たれるところです。
時間帯によって表情を変え、四季折々の自然光の中で心豊かな時間を過ごせる住まいとなりました。