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記事作成・更新日: 2023年 5月 8日

個性的なバルコニーのある住宅 建築事例12選

家をつくるとき、バルコニーは必要か? それとも不要か? そもそもバルコニーの目的とは? 洗濯物を干したい、バーベキューしたい、自然光を取り込みたい。今回の個性的なバルコニーを持つ住宅の建築事例をご覧いただき、バルコニーを何のために、どのように設置するべきかの参考にしてください。

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<1>2つのバルコニーを持つ都心の住宅

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約70平米の土地に建つ住宅で、外部に駐車場、建物内部は、1階にエントランス・水廻り・寝室、2階にKDL、3階に個室と要素はシンプルです。しかしその中に特徴的なバルコニーを2つ設けています。
1階を低く抑え2階を高くし、バルコニーを設けています。バルコニーは床より一段高く計画し出入りには大きな窓を設けました。そうすることで、視線は高い位置で外に抜けるようになり、LDKを開放的にしています。
もう1つのバルコニーが、2階から3階へ上がる階段の踊り場の先にあります。敷地の形状から、北側斜線制限を受けるため、キッチン側が低く奥まっており暗くなってしまいますが、バルコニーの足元に窓を設けることで、自然光を取入れることができるようになっています。
2つのバルコニーによって、広さや開放感を最大限に得ることができるように設計しています。



【事例詳細】

・構造:木造軸組住宅(在来工法)

・敷地面積:50~100平方メートル未満

・予算帯:4000万円〜4500万円未満


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<2>水平線の家 大海原の風景と暮らす家

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太平洋の大海原を見渡すことのできる高台に建つ住宅です。
遮るものの無い海の景色を楽しめるように21メートル×8メートルの2階建ての建物ボリュームを敷地の海側に寄せて海岸線に平行に配置しました。特に眺めのいい2階にはリビング、ダイニングやベッドルームなどのプライベートエリアを。1階にはエントランスや書斎、クローゼットやゲストの宿泊に使用する離れの和室を配置しています。
2階中央の東西に配置された耐震要素となる柱と壁を境に、海側には約45畳の広さのある海の景色を満喫できるリビングダイニング、海とリビングを見渡すことのできるキッチン、リビングとバスルーム双方から利用できるテラス、3方をガラスに囲まれ海の景色を存分に楽しむことができるバスルームが配置され、それらを取り囲むように21メートルのパノラマウインドウが配置されています。北側は南アルプスや富士山を望むことのできる主寝室や子供部屋、トイレ、クローゼットを配置しています。
1階には海に向かって開かれたエントランスのピロティから海に向かって開かれたエントランスホール、書斎、クローゼットのあるプライベート部分と、ゲストの宿泊に使用するためのバスルーム、キッチンのある和室へアクセスすることができます。海側の各室はそれぞれ海の景色を楽しむことができ、連続した外部のバルコニーに出て潮風を感じることもできます。



【事例詳細】

・構造:鉄骨造

・敷地面積:300平方メートル以上

・予算帯:5000万円以上


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<3>磯辺の家

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前面道路より約60cm高い、約30坪の南北に長い整形地に建つ家です。この敷地南側に接道する市道は幅員8mありますが、車、人ともに通行量は少なく、周囲の住宅は余裕のある戸建て住宅地が形成されていて静かで良好な住環境。
この良好な環境を生かし、施主要望でもある2階リビングダイニングを計画しました。約19畳のワンルームのLDKをつくり、南側に5畳のバルコニーをつなげました。19畳のLDKは天井高さが2.5mのフラットな天井を持ちながら奥に広がります。東側のハイサイド窓から朝日が入り自然光の中で朝食がとれます。
LDKは道路から8m以上離れ、かつ手前のバルコニーによって、夜間でもブラインドを下す必要がなく、日中は青空を見上げることができます。
バルコニーは手すり壁とフェンスで構成し、南側道路からの緩衝になっています。キャンプ用の折り畳み椅子を置いて冬場の日向ぼっこ、夏場の夕涼みなど多彩に使えます。



【事例詳細】

・構造:木造(全般)


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<4>世田谷の家

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道路にかこまれた集合住宅です。計画敷地はもともと整形の角地だったが、計画道路(新しく敷設された道路)と隅切りにより削られ、ほぼ全面が道路に囲まれた六角形の変形敷地となっていました。
敷地形状の変更によって建替えをすることになり、まるで道路の中に建つような状況で、建物は全ての道路に正面となるような形状とし、窓やバルコニーの開口も全面にランダムな配置で設けています。内部空間は螺旋状のスキップフロアとすることで平面的な広がりと周囲全面への眺望を確保しました。



【事例詳細】

・敷地面積:100~150平方メートル未満

・予算帯:5000万円以上


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<5>バルコニー菜園のある家

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事務所兼モデルハウスとなっています。栃木の無垢の木をふんだんに使用し、玄関から一歩足を踏み入れれば贅沢な木の香りに包まれます。
1階は真壁造り(しんかべづくり=壁から柱の表面が見える造り)となっており、趣のある木の温もりに癒される空間となっています。2階は一見洋風な雰囲気ですが、天井を見上げれば梁や屋根下地が現しとなっており、和を感じることができる和モダンな空間となっています。
そして2階のバルコニーにある菜園では皆で野菜などを育てることができ、家族と過ごす時間がより一層楽しいものになることでしょう。
ひとつひとつが職人の手作りによってつくられ、細部まで建築家としてのこだわりを詰め込んだ家となっています。



【事例詳細】

・構造:木造(全般)

・予算帯:2500万円〜3000万円未満


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<6>本町の住宅

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敷地は駅からほど近く、周囲を住宅やマンションに囲まれた場所。ここで求められたのは「明るく、居心地の良い家」でした。
東側に公共施設の青空駐車場が広がり、明るさを取り込むには好条件でしたが、人や車が頻繁に出入りするこの方向に大きな窓を設けるのは、明るさを得ることよりも他に得られないものの方が大きい気がしました。
光を取り込み、風を通し、室内を開放的にするため、内外の境界として窓が必要になりますが、壁を大きくくり抜く窓は、外部環境を享受する代わりに外部にとっても内側の存在をはっきりと認識させてしまうことになります。その結果として都市住宅では昼夜問わずカーテンが閉められ、周囲に閉じているというメッセージを放つことになります。
そこで、この建築では窓の持つオブジェクトとしてのメッセージ性を捨て、生活の背面にそっと佇む【単純機能としての窓】として扱うことで豊かさを作り出せないかと考えました。単体の四角い窓を部屋ごとに点在させるのではなく、建物をぐるりと囲った細長いスリット窓から天井や壁を伝いながら柔らかな光が入ってきたり、バルコニーの内壁に反射した優しい光が窓を通って室内を包み込みます。行き止まりの無い回遊型の平面プランも光や風を建物の奥まで運んでくれます。風景を切り取るなどの美的な性質を持ち合わせていない、通風・採光だけを期待された単純機能の窓だからこそ、カーテンやブラインドを設置しなくても生活できます。
さらに、この建物では屋根を設けていないバルコニーを縦のヴォイドとして挿入しており、日差しや雨は2階のウッドデッキまで落ちていくのです。プライバシーの中に外部環境を取り込みつつ、回遊動線の一部として挿入されたバルコニーは、普段は外部であるがフレキシブルに内部へと表情を変えます。都市住宅として開きすぎないことでプライバシーを確保しながらも、内側からは光・風・空を感じて生活することができる「明るく、居心地の良い家」になりました。



【事例詳細】

・構造:鉄骨造


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<7>ZOOM TOGOSHI GINZA

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9階建ての集合住宅です。日影計算のため、3階から5階がくびれた形状となりました。
集合住宅のバルコニーには光や景色を取り入れるための開放性と同時にプライバシーも必要です。美観のためには空調の室外機をあまり見せない工夫も考えました。このプロジェクトでは手すりの縦格子の角度を変えたフラットバーで作ることで、開く場所と閉じる場所をコントロールできるようにしています。低層階は前を通る人の視線を遮るために閉じ気味にして、あまり視線が気にならない上層階はなるべく開くようにしました。また室外機などの機器がある部分は閉じていますが、開いた部分と閉じた部分がシームレスに連続することで、表情のあるファサードを形成しています。



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<8>3階建て・大型バルコニーのある家

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立体的な外観デザインが目を引く住宅です。外観はしっとりとした重厚感のブラックの総タイル貼で、内観はヴィンテージウッドをアクセントにホワイトでまとめました。鉄骨階段がリビングのアクセントとなり落ち着いたデザインを象徴しています。



【事例詳細】

・構造:木造軸組住宅(在来工法)

・敷地面積:50~100平方メートル未満


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<9>「大きなバルコニー&薪ストーブ」天井の高い2階リビング

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2階リビングの南側には大きなバルコニー。そのバルコニーの先には、2階に直接のぼることのできるタラップがついています。1階のデッキテラスと一体で使えたり、薪ストーブの薪を搬入したり、回遊性のあるリビング&バルコニーは利便性があがります。
タラップは、1階の陽当たり、泥落とし、防犯(登ると音がするので・・・)などを考慮して、華奢で簡素な足場を利用して製作。さらにバルコニーの利便性をあげるには、外物入れが重要です。テーブルや椅子、バーベキューなどそばに片付ける場所があると便利です。



【事例詳細】

・構造:木造軸組住宅(在来工法)


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<10>屋上テラスとピロティで、快適さと強さを両立した家

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川が近いこともあり、地震や津波を考慮した、重量鉄骨造3階建て。1階をピロティ、2階に住居スペース、3階は趣味室と広い屋上テラスで構成。
2階の住居スペースは、LDKをコアとして配置し、全ての部屋をLDKからのドア続きとすることで、自然と家族が集まりやすいLDKとしました。
また、LDKから続くバルコニーは、プライバシー面とデザイン性に優れた、有孔折板で壁を形成。さらに、屋外階段を設置することで、LDKと3階屋上テラスの関係性をより高める密な空間の役割も担っています。



【事例詳細】

・構造:鉄骨造


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<11>北向きの明るい無垢の家

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北向きの敷地に建つ住宅です。一般的に北向きは日当たりが悪いと思われがちですが、南向きのバルコニーから吹抜けと光廊下を通していつもリビングが明るく燦々と陽が入ります。バルコニーから光を取り入れる、北向きでも明るい家となりました。



【事例詳細】

・構造:木造軸組住宅(在来工法)

・敷地面積:150~200平方メートル未満

・予算帯:2000万円〜2500万円未満


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<12>大きなバルコニーのある開放的な住まい

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富士山を望む高台の立地を活かし、西側に開口部を大きく確保しています。二間分の大開口は引き込み式の木製サッシュにし、開け放つと張り出した広いバルコニーと室内が一体になるようにしています。
強い日差しから守るために庇を出来るだけ深くとり、可動式の木製ルーバーを設置するなどの工夫をしました。
内部は、ワンルーム形式として、空間を広々とみせながら、必要に応じて引戸で仕切れるようにしました。適度に木や珪藻土の質感を活かして、居心地のよい空間を創っています。



【事例詳細】

・構造:木造(全般)


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文:SUMIKA運営事務局

※この記事はSUMIKAの過去掲載した建築事例をもとに作成しています。記載内容は各事例登録時の情報です。

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