『周辺環境との調和と生活多様性の創出』
片瀬山・K邸 2020
北東角地の約60坪の土地に建つ木造2階建ての住宅。閑静な住宅地にあり道路側には塀を設けない開放的な建ち方とした。北面道路側に駐車スペースをとり、東側の道路に沿ってスロープで南庭に面する玄関へと導く。反対の隣地側には勝手口へのサービス動線を確保する。
1階は玄関から一続きのLDKと個室A,水回りを配置する。その背後に勝手口、パントリー、納戸のサービススペースを配置し、表裏動線があるプランの工夫をした。2階も階段を中心に2つの個室B,C、クローゼットを配置し、回遊性のある平面構成となっている。
建物は平入切妻屋根の主屋と下屋のある構成で、南庭のガーデンルーム、東の道路側はルーフテラスとし、ボリュームを小さく、周囲の環境への圧迫感を減らすように配慮している。
外壁の仕上げはモルタルグレーと木の2種類で、縦板張りは押縁で押え陰影を深くしている。
1階LDKの庭側は床暖房を備えたタイル張り、天井は高さを押えた格子仕上げで、庭とのつながりを意識したガーデンコーナーとした。2階個室Cは南側を室内化したベランダとし、ガラス戸を開閉して季節の変化に対応する。ガーデンコーナーとベランダはともに外のような室内スペースを取り入れることで季節を通して多様な生活を生み出すことを試みている。
外のような内
穏やかなアプローチ
開放的な建ち方
資料請求にあたっての注意事項