「フトコロのある家」
奥まった敷地に計画されたペット愛好の施主の住宅です。長辺方向は隣家が迫るため壁面を閉鎖的にして、短辺方向は両端で60cmという最低限の耐力小壁を連続させることで開放的にしています。この小壁で生じる「フトコロ」部分は、カーテンで閉じたり開いたりしながら、収納になったり作業台や机になったり、はたまた部屋の一部になったりと、様々にその役割を変化させます。南側には玄関を兼ねた大きな土間をテラスと一体的につくり、木製格子で囲って目隠しにしています。大開口の窓を開けることで内外がつながり、同居するペットたちとも交流できる場所になっています。生活をしながら「フトコロ」が様々に変化するような楽しい家になるのではないかと思っています。
木製格子に囲まれたテラス土間、大開口による内外のつながり、内部の一体感
決して片付け上手ではない住まい手でしたが、収納を増やすよりも雑多な状態を受け入れられるようにならないかと思いました。閉鎖的な壁面をカーテンで軽く仕切れる物置き可能なフトコロにすることで、気になった時には隠せるような場所をつくることができました。
数匹の猫を飼っていたので、猫用トイレをつくったり爪で傷つけられない仕上げを検討しました。大きな土間は猫との交流場所で、木製格子の高さも猫が飛び出さない基準で決まっています。
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