猫と暮らす家です。敷地の中の、一番心地良い場所を猫が遊ぶ大きなテラスとしました。風が抜け・光が入り・プライバシーも確保されるウッドデッキのテラスです。大きな窓が、光と風をリビングに取り込みながら、外から覗かれない配置の窓はカーテンをしなくても快適に暮らせる心地良い場所を生み出しています。
猫と人がお互いに快適に住む、色々なしつらえがされた猫と暮らす家です。
猫が遊ぶ、キャットステップ。キャットタワー化した階段。キャットウォークとなる構造梁や、カーテンボックス・間接照明ボックス。工夫された猫トイレの場所。時と場合によって猫の出入りを変える、数々の引戸。工夫が詰まっています。
・猫と為の工夫された設え
・斜め40度に平面軸を振った、特徴的な小屋組み
・人も猫も心地よい、猫が遊ぶ大きなテラス
初めて、依頼者と敷地に伺った時、風通しが良く、南東側隣家に隠れてプライバシーが良い小さな公園の様な場所がある事に気が付きました。隣家や道路からの視線を考え、斜め40度に平面軸を振った間取りが気持ち良いはずと、敷地からの帰り道で考えていました。
外壁をベトナムの黄色にしたいという、抽象的なイメージから、左官仕上の外壁をいくつも試して決めて行きました。
猫は家をかなり気に入ってくれたようでキャットドアもすぐに通り抜けました。
何より気に入ったのはテラスで思い切りくつろぎ&虫取りを楽しんでいます。ゴロゴロしたり、全く家の中に入らずで、この形にしてもらって本当によかったです。階段下ガラス戸を閉めても大騒ぎはしていませんが、この先も大人しくしてくれるかは不明かな。(妻)
夏で暑くて昼間は外に出ていませんが、夕方過ぎから深夜までほぼテラス生活してます。リビング冷房は思った以上に効いていて階段で冷気が下りるのでしょうが玄関扉を開けると冷気を感じます。
天井の木の骨組みが、一番気に入っています。(夫)
・猫と住む家
人も心地良い、猫も心地よいをテーマに、設計に取り組みました。敷地の中で最も心地よい場所を、猫が外で遊べるテラスとし、そのテラスから、光・風・眺めがリビングに飛び込んで来る間取りとしています。
猫が遊ぶ場所として、キャットステップ、キャットタワーでもある階段、キャットウォークとなる構造梁や、カーテンボックス・間接照明ボックス、猫穴、籠りスペース、外を眺める高窓・地窓などをつくっています。
時と場合によりけりで、猫が入って欲しくない場所には、格子の引戸を設計しました。調理・食事の時だけ閉めるのダイニングキッチンの引戸、1階・2階どちらかいて欲しい時の階段下ガラス引戸、出かける時の為の玄関格子引戸が自由に猫と人の領域を分けてくれます。
・プライバシー
建物を平面軸、斜め40度に振る事で、隣家の窓から中が覗かれない様にしています。2階テラスは、隣家の窓の無い壁と、道路から引きがある事でプライバシーが守られ、テラスに向いたリビングの大きな窓はカーテンをしなくても、目線が入ってこない快適な室内になっています。
・防犯
1階は小さな窓を天井近くの高い位置に設置することで、外部からの侵入の防止になっています。1階人が出入りできるのは、玄関1カ所にして、鍵のかけ忘れ等が無い間取りにしました。
梁や母屋などの構造材が見える、天井の小屋組みは、斜め40度に平面軸を降る事で複雑になっています。製作難易度が上がったこの小屋組みは、大工さんが腕によりをかけて作った力作で、独特の特徴的な力感のある場を形づくってくれました。
関内建匠
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