164-house
TDYリモデルスマイル作品コンテスト2010
家族構成・年齢変化に伴うリモデル部門 最優秀賞
築33年を数える木造住宅1階部分のリニューアルです。
子供たちが巣立った60代のご夫婦が、老後の生活を楽しめる住宅を目指しました。
現在は2階に寝室がありますが、将来を考え、1階のみで生活できるよう、洋室(6帖)+和室(6帖)を1室の広間とし、更に和室にあった床の間と押し入れ部分を広間の一部になるようなクローゼットに作り替え、玄関空間をも広間の一部へ取り込んで、16帖余りの大空間に仕立てました。
これは、将来介護が必要な状態になった場合、トイレや脱衣空間を広間に拡張して使うことができるようにという配慮でもあります。収納しきれていなかった「たくさんのモノ」たちは、機能的に収納できる納戸を計画することで解決し、広々とした広間はモノを置かずにスッキリとした空間として使え、お子様ご家族が訪ねてきても、ゆったりと過ごせるようになりました。
2室を1室としたことで、新しい広間には間口5mを超える大開口が出現しました。これに障子を取り付けたことで、毎朝、庭の木々が大きな障子をキャンパスに美しい影絵を作り出します。時に風にそよぐ影絵は、お昼過ぎ迄、この家にゆったりとした時間を紡ぎだしています。
トイレや洗面といった扉で仕切るような空間は、扉を開け放った状態が通常の状態として成り立つよう、室の配置や機器のレイアウトを工夫し、キッチン、洗面空間、トイレが広間に連続するよう、視線が行き止まらないのびのびとした空間としました。
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