明治初期に建築された古民家を新しい住居として現代的に再生するリノベーション。
古民家の名残を残しながら現代の住まい方を取り入れ、再生してもどことなく懐かしい雰囲気のする空間とした。その当時から使用されている家具や衝立、時計などが活かされるデザインを計画した「古民家再生プロジェクト」。
-機能と性能の向上-
今回のリノベーション計画の最大の要素が「三世帯で住む家」である。古民家は建築面積で約60坪もある大きな建物。この時代にしては珍しくはないが、現代ではかなり広い建物。
再生することにより、三世帯が暮らせる間取りとした。
1階に二世帯の間取りを分け、プライバシーに配慮した。また、2階も居住スペースとしており、急な階段を上り下りすることが不安となっていた。ホームエレベーターを設置し、行き来しやすい機能を持たせた。
性能の向上としては、耐震改修を行った。歴史的に価値がある古民家をこれからも長く住み続けるために、安心して暮らせるよう必要不可欠な工事である。
-外観-
この年代の建物は基本的に土壁によって作られており、規模も大きいので今後のメンテナンスとコストも考慮する場所でもある。家の顔となる南側は昔の雰囲気を残し、そのほかはサイディングにすることで外部の性能も向上させた。
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