都内の閑静な住宅街にこの家は建つ。
敷地の西側は、河原となっており土手には桜並木が続いている。この桜を楽しめるようにリビング・ダイニングを2階の西側に配置し、大きな窓を設けた。
外観は角地という敷地特性から角部分に曲面の壁を設け、圧迫感を出さず、やわらかなイメージとなるようにした。2階西側の窓、玄関エントランス周りにロートアイアンを取付け、曲面の壁と共にクラシカルな雰囲気になっている。
玄関に入るとまず目に飛び込むのは吹抜けの階段。ここにもロートアイアンの手摺を使用。白い壁を背景に際立っている。
2階リビング・ダイニングは屋根勾配に沿った吹抜け勾配天井にとなっており、視覚の楽しさと開放感を演出している。和室にはリブ材で天井から壁を曲面でつなげ、非日常感を出した。
照明器具やステンドグラス、扉の把手など一つ一つ時間をかけて建築主と共に探し、建築主が旅先で見つけ買い付けたものを取付けたりと、本当に気に入った物を散りばめ建築主の個性そのものの家が出来上がった。