西方寺旧鐘楼は去る平成7年1月17日の未明の阪神淡路大震災によって被災崩壊したため、本鐘楼が新たに計画され再建された。恒例となっている12月31日の他、1月17日にも、地域住民によって鐘が打ち鳴らされる。本体は単純な形態を持つガラスとステンレスと御影石で構成されている。鐘を支える構造は"神戸の壁"をモチーフとして、ラーメン構造ではあるが、壁状とした。鐘は火塔窓状の曲線によって、トリミングされた壁体のスリットに吊られている。ガラスやステンレスや御影石といった材料は地震直後の一瞬の凍てつくような静寂をイメージして使用された。
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