逗子の敷地の深い森は自然豊かな環境であると共に、相当に力強く圧倒的ですらあります。この深く圧倒的な森と対峙し、更に生活に取り込むためには森との距離が重要な要素であり、隣の御両親の家や隣人との円滑な関係においても生活の中の距離が重要です。
今回、我々はこの深い森を取り込みつつ、御両親の家や周囲との関係を円滑にするために様々な距離と関係を建築化することを目論みました。
森から延長する木々のような57mm×120mmの赤松の柱の密集体(約560本)により周囲との距離・関係を調整していきます。ちょうどログハウスを縦にしたような格好です。@57から@1820の柱の密度により開口が0mmから1763mmまで調整され、その幅は壁的な機能からFIX窓、換気窓、出入り口、外部の間口へと緩やかに連続していきます。柱や壁、開口という分割はなくなり、単純に密度が表出し、森の木々と呼応します。
住環境が森に対して距離を取りつつ開き、御両親の家や周囲に寄り添いつつ距離を保つことで三者の一体的な環境形成が可能となり、木々に囲まれ、林の中を散策するような住環境が形成されます。
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