古くからの住宅地の角地に建つ住宅です。
建物を北側に寄せて南側に庭を確保しても大きな庭は設けれず、通りからのプライバシーを守るのが難しいため、中庭を設けプライバシーを守ることにしました。
中庭はデッキテラスにして、大きな玄関扉を開けると街と繋がるようにしました。
普段は、大きな玄関扉は閉じていますが、街のお祭りや気候のいい時に全開できます。
個人住宅が、街に閉鎖的に建つのではなく、プライバシーを守りながら開くことが大きなテーマとなりました。
設計担当:納谷学
構造設計:かい構造設計 寺門規男
施工会社:
構造形式:木造2階建て
敷地面積 : m²( 坪)
延床面積 : m²( 坪)
1階面積 : m²( 坪)
2階面積 : m²( 坪)
①中庭とリビング
中庭にデッキテラスを設け、リビングとダイレクトにつながります。
②玄関扉
大きな引き戸の玄関扉は全開すると、中庭のデッキテラスと街がつながります。
③階段室
階段室を門型に玄関を兼ねて造り、住宅と街の境界にしました。
「角地で通りから丸見えなのと、子供から目を離しても安全な家にしてほしい。」との依頼に対して、コの字型のプランにして中庭を造り、プライバシーと子供の安全を確保した。
リビングの中庭の窓を全開にすると、小さな子供が黙っていても外のデッキテラスに出ていくのを母親が見て、「子供は一番気持ちのいいところを知っている。」と言ってくれたのを聞いて、計画に間違いはなかったと確信しました。
問題を出すのはクライアント。
私は、その問題の最適解を考え提案します。
門
普段は閉じていても、場面によって大きな扉を開けると街とつながります。