建て主さんは50代前半のご夫婦で、もう少し高齢化してからのことを見据えたリフォームです。
ひとつは、食べること、飲むこと、料理することがお好きなお二人が生活を楽しむために、ダイニングと分離していた調理スペースを一体的なスペースにまとめました。その際ご主人の趣味である陶芸の作品を陳列する棚を設えることも求められています。また既存の壁を取り払いリフォーム前の洗面脱衣室と台所のスペースを取り込み、15畳大のワンルームを生み出しました。キッチンは竹格子スクリーンでセミオープンにすることによって構造上残さなければならなかった柱をうまく隠し、食器の受け渡し上どうしてもスクリーンから外れて隠せなかった柱はシンボリックにデザインしてしまいました、その方法は柱の四隅を削って八角形断面とし、さらに寒色系のステイン塗装としてあります。
もうひとつは、水周りの快適化です。キッチン-洗面脱衣室の近接化とスムーズな動線処理で家事動線をコンパクトにしています。WCと洗面脱衣室を一体化することが、洗面脱衣室に広がりを持たせ、さらに浴室を広げるための省スペース化にも寄与しています。また洗面脱衣と浴室の境はすべてガラスとし、両室の壁、天井は同材のサワラを使い一体感を生み出し、よりいっそうの広がりを生み出しています。
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