大阪堺市の住宅地に、住宅と事務所を兼ねた計画を行いました。
利用者の異なるパブリックな空間となる事務室とプライベートな空間となる住宅を、共用玄関から1階ホールを介してゾーニングするように計画しています。事務室と住宅の間は階段室を設け、ワンクッション挟む事で、お互いの気配が感じにくくなるように意図しています。
事務室は作業環境を考えてデスク上部の窓をハイサイドライトとする事で、明るさを確保しつつも作業面への不快なグレアを軽減させた。また水廻りは事務室専用として設ける事で、独立して利用が出来るように計画しています。
LDKは購入予定の家具が納まるように寸法を調整し、コンパクトながらも無駄のない空間を構成。配色は白を基調として、明るく広がりが感じられるようにコーディネートしました。
2階にはよりプライバシーを要求される寝室・浴室をまとめて配置し、寝室にはゆったりとしたウォークインクローゼットを設ける事で、季節物なども収納できるスペースに。配色は壁一面をベッドや鏡台と色調を揃えたダークブラウンとする事で、アクセントカラーとしての演出を行いながら寝室の落ち着いた雰囲気を演出しています。また、テラスを洗面室に隣接した位置に設ける事で、建物のファサードとしてのデザイン性だけではなく、家事動線の効率化も考慮しました。
外はドッグランが出来るように回遊性のある形状とするとともに、ガーデニングスペースを日当たりのいい道路側に面して設け、趣味の時間も楽しんで頂けるような計画としている。