敷地前には何本もの鉄道がはしる高架があります。
電車の音を遮り、電車と道路からプライバシーを守りながら住宅として光を享受して豊かな生活を確保したい。
地下1階はスタジオとラウンジ、地上3層は住宅として1階は猫フロア、2階はLDKと水周り、3階は個室となっています。
コンクリートと鉄骨を組み合わせ、地下は両側のドライエリアを計画し、地上階は、ファサードは開口部を極力おさえ、上部のFIX窓から得られるように計画して、電車の高架の音と振動の影響を少なくなるように計画しました。
構造形式:地下1階 RC造、1階 SRC造、2・3階 鉄骨造
掲載誌 :
『次世代の空間デザイン 21名の仕事』
目の前に電車の高架があるため、音と振動を軽減するため、地下1階と1階を鉄筋コンクリート造とし、その上に鉄骨造を載せる構成にしました。
住宅部は、サッシを二重のFIX窓にして、音の軽減を図っています。
また、敷地は河川が近く地下水位が高いため、地下のラウンジを囲うように大きなドライエリアを設け、光が入りやすく風が抜けるようにし、万が一地下水が入ってきても外部のドライエリアで水を処理できるようにしています。
工事中に、地下の水が止まらずコンクリートの打設に苦労しましたが、工事業者との綿密な打ち合わせの上、無事工事を出来ました。
敷地は必ずしも望んだ条件ではないかもしれません、でも建築はそのネガティブな要素を解決できます。
大岡慎一郎(元スタッフ)
かい構造設計 寺門規男
日商商事 渡井