周囲は住宅に囲まれ、全面道路は狭く北側のため大きな開口が造りにくい環境です。
四方に開くことを諦め、シンプルな矩形の箱に光の縁側(インナーテラス)を挿入して、そこからそれぞれの居室に間接的に光を享受しようという試みです。1階には光あふれる大きな土間空間と個室、2階にはLDKと水廻りを向かい合わせ、インナーテラスに向かって全開放できるようにしました。
結果、外部の視線からプライバシーを守る光あふれる住宅ができました。外壁は深みのある表情をつくりだすレッドシダーで葺き上げ、内部の光の縁側がより際立ち豊かになるように造り込みました。
受賞歴 : 2006年 AmericanWoodDesignAward
掲載誌 :
『ディテール 2007.04』
『新建築住宅特集 2006.07号』
『新しい住まいの設計 2005.10号』
『行列のできる建築家名鑑』
『リフォーム建築に役立つ 浴室・洗面・トイレ』
『新しい住まいの設計 2008.11号』
山田智子(元スタッフ)
かい構造設計 寺門規男
高橋建設