都市部では殆ど見られなくなった大家族のための家です。
家族構成は、ご夫妻、ご主人の両親、娘3人と幼い長男の8人家族で、各々の個室が独立したプランを求められました。
大家族のあり方とは?
着かず離れずの微妙な間のとり方を如何に実現するか?
多種多様な部屋のイメージをどうまとめ上げるか?などなど、さまざまな課題を施主と共に模索しました。
これらに対して、まず空間の構成は、ご両親が住む『東棟』とご夫婦と子供たちが住む『西棟』とに分け、これらをつなぐようにリビングダイニングを配しました。
生活の時間帯も各自ばらばらなので、基本的にあまり干渉せずに過ごしながらも、家族に中心に集まれる場を作ろうという考えからです。
リビングダイニングの南面に芝生庭を設け、リビングと庭の間に設けた濡れ縁(吹きさらしの縁側)は、雨天時や酷暑でも屋外リビングとして機能するように軒深さを2mとしました。
家族が常時8人も居ることや、友人知人を招くことが多いため、ダイニングの床に段差を作りました。大人数でも椅子無しでくつろげます。
西棟はさらに細かく分け、南端部は子供たちだけで過ごせるスペースとしました。
天井高さ7メートル弱のキッズリビングは、ロフトを含む2.5層をつなぐ吹抜け空間としました。子供それぞれの個室はガラスのない窓で吹き抜けに面しているので、互いにつながりを感じられます。
窓にはいろんな色のロールスクリーンを設え、目にも楽しい空間としました。
西棟の北側は夫妻の部屋としています。
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